Glass Art of Rafael Zarazua
現在の私の制作スタイルである、宙吹きガラス彫刻の技術と出会った当初は職人として純粋に技術面でこのテクニックに夢中になりました。どこまで思い描いた形をガラスで形にすることができるのか。動物や人体を制作しました。それがいつからか、意味を持つようになった。
私が最も多く作っている作品は人間の胸像で、特に表情に注力しています。ガラスは流動的な素材で、製作中常に溶け、動き続けます。熱で柔らかくなっている短い間に道具で押したり、引っ張ったりしながら形を作っていきますが、制作には人の力だけでなく、重力や炎の力、様々な偶発的な力も働きます。人の感情と同じように、流動的で完全にコントロールできない動きをする素材だからこそ、人生の葛藤や一時的な感情の瞬間をこの素材で表現し閉じ込める、ということに意味を感じています。
私の作品制作は吹きガラス職人としても非常に高い技術力が必要なものです。私はまだ過程にいて、これからもっと上達していくでしょう。その過程もぜひ楽しんでもらいたい。